東京大学における情報システムの準備について

目次

9/14 15:00から,説明会「授業に,研究に,業務に! オンライン会議・クラウドツールの活用説明会 ⸺ ついに「あのツール」も登場」を開催します.終了後は録画も提供します.本ページとあわせてご参照ください.

授業形態とその取扱い

授業形態の種類

オンライン授業には,いくつかの形態があります.ここでは従来の対面型を含め4つに分類して紹介し,メディア授業(オンライン授業)としての要件の説明を行います.

なお,各授業形態に関するポイントや実践例などの参考情報を,「よりよいオンライン授業の実施方法を探す」のページで紹介していますので,あわせてご覧ください.

対面型(完全対面型)

教室での対面のみで行う,従来の授業です.

オンライン同時配信の対面型(ハイブリッド型)

教室で対面授業をして,それをWeb会議システムなどで配信する形態です.ただし,一口にハイブリッド型の授業と言っても,教室で参加する人数とオンライン配信で参加する人数の比率によって実態が変わってくることに注意が必要です.また,教室で参加している学生とオンライン配信で参加している学生の両方が発言できるようにするため,どのような機材を利用するか検討した上で実施する必要があります(大学の機材の利用については,各部局にご確認ください).

この形態のメディア授業(オンライン授業)としての要件は,「同時かつ双方向に行われる」ことです.ZoomなどのWeb会議システムを利用する場合はもちろん,YouTubeなどの映像配信でコメントを受け付ける機能がある場合なども,要件を満たすと考えられます.

オンライン型(同期オンライン型)

教員と学生全員がオンラインでリアルタイムにやり取りして授業を行う形態です.通常,ZoomなどのWeb会議システムが用いられます.

この形態のメディア授業(オンライン授業)としての要件は,「同時かつ双方向に行われる」ことです.ZoomなどのWeb会議システムを利用する場合はもちろん,YouTubeなどの映像配信でコメントを受け付ける機能がある場合なども,要件を満たすと考えられます.

オンデマンド型(非同期オンライン型)

教員が用意した教材(動画あるいは資料など)を学生が個別に学習する形態です.東京大学ではこの形態の授業は少数となっています.

利用する教材としては,教員が作成した動画教材や,Web会議システムを用いてリアルタイムに行った授業の録画などのほか,OCW (Open Course Ware) やMOOC (Massive Open Online Course) などの既存の動画教材を用いることも考えられます.

この形態のメディア授業(オンライン授業)としての要件は,以下の2つです.

したがって,単に教材を掲載するのみでは授業としての要件を満たさず,別途Web掲示板(東京大学ではITC-LMSの「掲示板」機能が利用可)を用意して学生同士が意見交換できるよう促すとともに,適宜授業内容に関して課題提出・小テスト・問いかけ・質疑応答などを行うことが必要となります.

制度上の取扱い

制度上,これらの形態は「対面授業」と「遠隔授業」に分類されており,学部学生について「遠隔授業」により修得する単位数のうち卒業要件に含むことができるのは60単位までと定められているため,各授業科目がどちらに該当するかということが重要になります.

※2020年度・2021年度のオンライン授業については,特例的な措置として,60単位に算入しません.

各授業形態の制度上の取扱いに関する詳細は,「対面とオンラインを併用した授業実施形態にかかる取扱いの判断基準等について」(教職員専用)をご参照ください.

困ったときは:サポート窓口

オンライン授業に関して,トラブルや情報システムの利用方法に関する相談などは,サポート窓口にご相談ください.チャット・Zoom・メールフォームの3つの方法で相談を受け付けており,学生スタッフ「コモンサポーター」と教職員の共同体制により迅速な対応を行っています.

はじめに:共通ID「UTokyo Account」の初期設定

「UTokyo Account」は,東京大学の情報システムで使う,「共通ID」と呼ばれるアカウントです.この後で説明するZoomやITC-LMSなどの各システムは,このアカウントでログインして使うのが基本になります.

以下,UTokyo Accountの初期設定について説明します.システムを利用するために必要となる重要な作業ですので,よく読んで作業を行ってください.

初期パスワードの変更

  1. 所属の学部・研究科等から,初期パスワードが記載された「パスワード通知書」を受け取ってください.授業に必要な教員には発行されているはずですが,もらっていない場合は所属部局の事務に問い合わせてください.
  2. UTokyo Account利用者メニューに,「パスワード通知書」に記載されたユーザ名とパスワードでログインしてください.
  3. 左上の「ユーザパスワード変更」を押して,パスワードを変更してください.新しいパスワードは,強度の強いパスワードを自身で決めて,設定してください.

この時点で,シラバスや成績の入力に使われるUTASなど,東京大学の各システムにログインできるようになります(※UTASの操作については,所属部局の学務・教務担当に確認するか,UTASにログインして上部のメニューで「その他」を押すと表示される「ダウンロードセンター」からマニュアルをダウンロードしてご覧ください).

「多要素認証」の設定

情報システムのセキュリティ向上を目的として,UTokyo Accountには「多要素認証 (Multi-Factor Authentication, MFA)」を導入しています.多要素認証とは,アカウントへのサインイン時に,パスワードに加えて,SMSや専用のアプリなどで本人確認を行う認証方法です.多要素認証を利用すると,なんらかの事情でパスワードが他人に知られた場合でも,アカウントにサインインされる可能性を低くすることができ,セキュリティを向上することができます.

現時点においては多要素認証の設定は必須ではありませんが,セキュリティの観点から設定を行うことを推奨しています.「UTokyo Accountにおける多要素認証の利用について」のページに記載の手順で,設定を行ってください.

Zoomを使う

Zoomは同時双方向型のWeb会議システムで,オンライン授業において最も頻繁に利用されているツールのひとつです.同様の機能を有する会議システムは他にも存在しますが,特に理由がない場合には学生にとって慣れたツールであるZoomの利用をおすすめします.

Zoomへのサインイン

東京大学ではZoomのライセンス契約を行っており,サインインして利用すると,参加者数の上限が300人・時間の上限が30時間のミーティングを開催できます.

  1. 東京大学専用のZoomのページ https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/ にアクセスしてください.
  2. 「UTokyo Zoom」と書かれたページが表示されるので,そのページにある「Config」と書かれたボタンを押してください.
    ヘルプ:上のリンクにアクセスしても「UTokyo Zoom」と書かれたページが表示されない場合 前から持っていた自分のアカウントで既にZoomにサインインしているときに起きます.Zoomの設定画面の右上のアイコン(人のマークか,または自分のアイコンを設定していればそれ)を押して,「サインアウト」してから,アクセスし直してください. それでもうまくいかなければ,サポート窓口に相談してください.
  3. 既にUTokyo Accountにサインイン済みの場合を除き,UTokyo Accountのサインイン画面が表示されるので,サインインしてください.
  4. サインインが完了します.右上のアイコン(人のマークか,または自分のアイコンを設定していればそれ)を押したときに,自分の共通IDとともに「ライセンスあり」と表示されれば,OKです.

なお,アプリからサインインする場合は手順が異なりますので,Zoom サインイン方法のページをご覧ください(アプリでのサインインは,同時にPC・タブレット・スマートフォンの各1台までとなっていることにご注意ください).

会議室の作成

続いて,Zoomの会議室を作成する方法を説明します.

  1. Zoomにサインインした状態で,右上にある「ミーティングをスケジュールする」を押してください.
  2. 会議室の設定をする画面が表示されます.
    • 「トピック」欄に会議室の名前(タイトル)を入力してください.
    • 「開催日時」や「所要時間」などは適宜設定してください.「定期ミーティング」にチェックを入れることで,一つの会議室で(URLを変えずに)複数回の授業を行うことができます.
    • 「参加時に認証を求める」という設定項目がありますが,特に学期開始当初は大学のアカウントの設定が済んでいない学生もいることから,入室制限を行う方法については注意が必要です.詳しくは「授業におけるZoom会議室の入室制限」をご覧ください.
  3. 最後に「保存」を押すと,作成された会議室の情報を確認できる画面に移動します.「招待リンク」欄に会議室のURLが表示されており,このURLから会議室に入室できるようになっています.

詳しい使い方

Zoomの詳しい使い方については,本サイトのZoomのページにて説明していますので,ご覧ください.

学習管理システム「ITC-LMS」を使う

ITC-LMSは,東京大学の学習管理システムです.授業資料の配布・課題提出・オンライン試験・教員から学生へのお知らせ通知などの機能があります.また,オンライン授業のURLを学生に連絡する際にも,ITC-LMSの機能を使うことになっています.以下では,このITC-LMSの使い方について説明します.

ITC-LMSへのログイン

  1. ITC-LMSにアクセスして,「ログイン」を押してください.
  2. 既にUTokyo Accountにサインイン済みの場合を除き,UTokyo Accountのサインイン画面が表示されるので,サインインしてください.

授業のページを開く

ITC-LMSにログインすると,「出講表」という時間割の画面が表示された状態になります.基本的には,自分の担当する授業が既に表示された状態になっているはずです.それぞれの授業をクリックすると,授業のページ(ITC-LMSでは「コース」と呼んでいます)が開きますので,以後の操作はそこで行うことになります.

ヘルプ:授業が表示されていない場合

授業URLの連絡

オンライン授業のURLを学生に連絡する際は,ITC-LMS授業ページの上部にある「オンライン授業情報」欄を利用するのが原則です. 「オンライン授業情報」欄の右にある編集ボタン(ペンのマーク)を押すと,編集画面が開き,情報を入力することができます.

入力を終えたら,最後に下部の「確認画面に進む」から確認画面に進み,「登録する」を押して,データを送信してください.

なお,授業URLの連絡に関しての詳細は,「授業URLの連絡方法(教員向け)」のページもご覧ください.

ITC-LMSの各種機能の活用

ITC-LMSには,以下のような機能があります.各機能の具体的な使い方は,ログイン後に右上の「Manual」ボタンからダウンロードできるマニュアルをご覧ください.

これらの機能は他の授業支援ICTツールと同じようなものですが,ITC-LMSは東京大学のアカウント (UTokyo Account) および履修登録などを行う学務システム (UTAS) と連携しているため,「東京大学の学生だけに」あるいは「その授業の履修者だけに」情報を渡すことが簡単に行えます.学生への浸透率も高いので,授業資料の配布・課題のやり取りなどには,まずITC-LMSのご利用をお考えください.

東京大学のシステムを活用する

東京大学では,以上で説明したもののほかにも,授業や教育研究に活用できる各種情報システムを契約・運用していますので,以下ではそれについて説明します.

ECCSクラウドメール (Google Workspace)

Googleのシステムを東大のアカウントで利用できるようにしたもの (Google Workspace) です.東大のメールアドレス (xxxx@g.ecc.u-tokyo.ac.jp) が使えるGmail,オンラインストレージサービスのGoogleドライブ,文書作成サービスのGoogleドキュメント,表計算サービスのGoogleスプレッドシート,フォーム作成サービスのGoogleフォーム,動画配信サービスのYouTube,Web会議のGoogle Meet,など多くの機能が使用できます.また,東京大学のアカウントに限って公開する,通常のGoogleアカウントにはない共有設定(限定公開)も可能です.

利用方法などの詳細は,ECCSクラウドメールのページをご覧ください.

UTokyo Microsoft License (Microsoft 365)

東京大学では,Microsoftのシステムを大学のアカウントで利用できるようになっており,WordやExcelなどのMicrosoft Officeアプリのダウンロードが提供されています.その他にも,Web版のOffice,ファイル置き場のOneDrive,フォーム作成サービスのMicrosoft Formsなどのさまざまな機能を使うことができます.

利用方法などの詳細は,UTokyo Microsoft Licenseのページをご覧ください.

UTokyo WiFi

UTokyo WiFiは東京大学のキャンパス内で提供されている学内向けWi-Fiで,学内限定のデータベースや電子ジャーナルへのアクセスが可能です.利用するためには事前にアカウントを作成している必要があります.

利用方法などの詳細は,UTokyo WiFiのページをご覧ください.

ECCS端末

キャンパス内に設置されているパソコンです.プログラミング環境や統計・3DCGなどの各種ソフトウェアが導入されており,自分でインストール作業をしなくても使うことができます.利用には事前に手続きが必要です.

詳細は,ECCSのWebサイトをご覧ください(以下に主なページを挙げます).

Slido

Q&Aやライブ投票・アンケートなど,授業や会議・講演会などでの参加者との双方向コミュニケーションに役立つ機能を提供しているWebサービスです.東京大学でライセンス契約を行っているWebexと連携しているため,大学のアカウントでサインインすると有料機能を利用することができます.

利用方法などの詳細は,Slidoのページをご覧ください.

EZproxy

東京大学が契約している学内者限定の電子ジャーナルにキャンパス外からアクセスするためのシステムです(教職員だけでなく学生も利用することができます).利用方法などの詳細はEZproxyのページをご覧ください.

その他のシステムや制度のご案内

ウイルス対策ソフトウェア包括ライセンス (UTokyo Antivirus License)

2022年4月1日より,教職員・学生を対象に,ウイルス対策ソフトウェア包括ライセンス (UTokyo Antivirus License) を提供しています.東京大学では,「情報倫理・コンピュータ利用ガイドライン」にて,コンピュータについて「適切なウイルス対策」をすることを求めていますので,対策の一環として,適宜利用してください.

UTokyo VPN

東京大学の一部の情報システム(事務システム等)は,学内ネットワークからのみアクセスが可能です.このようなシステムにキャンパス外からアクセスできるように,「UTokyo VPN」というサービスを提供しています.利用方法などの詳細はUTokyo VPNのページをご覧ください.

オンライン授業に関するガイドライン

2021年度Sセメスター以降におけるオンライン授業向けツールの利用ガイドライン」が定められています.また,部局ごとにオンライン授業の実施にあたって方針を定めていることもありますので,確認してください.

「クラスサポーター」制度

東京大学では,オンライン授業の練習や情報収集などを支援する学生スタッフの制度「クラスサポーター」を実施しています.TAよりは軽めの内容で,全学の学生から募集して,制度の利用を希望する教員とマッチングします.詳細は「クラスサポーター制度 のご案内」をご覧ください.

オンライン授業Tips

オンラインで授業を行うにあたり,授業の録画を共有したり出席を記録したりする機会があるかと思います.各種ツールに備わっている機能を利用することで,教員・学生の双方に過大な負担をかけることなくこれらを実施することができますので,以下でその代表的な方法について説明します.

録画の共有

ここでは,授業の録画を行い,それを共有する方法を説明します.授業の録画は,機器や回線のトラブルあるいは体調不良などで授業に出席できなかった学生が授業を受けるための手段となるだけでなく,そうでない学生にとっても,復習のために見返すことができる,一時停止をするなど自分のペースで学ぶことができる,といった点において役立つと考えられます.

出席の取り方

ここでは,オンライン授業において学生の出席を記録する方法を説明します.

また,オンライン授業の性質上,Zoomの会議室に接続していても学生が授業を聞いているとは限らないため,単なる出席の有無だけでなく,リアクションペーパーや小テストなどによって授業内容の理解度を確認することも有力な選択肢であると考えられます(ITC-LMSのアンケート機能やGoogleフォーム・Microsoft Formsなどが利用できます).なお,オンライン授業では課題が多くなりがちであるため,授業時間内で完結させるなど学生の負担に配慮するようご注意ください.

オンラインを活用するための情報

このサイト「オンライン授業・Web会議ポータルサイト@東京大学」,愛称「utelecon」では,このページで挙げた情報システムを使いこなすための情報や,その他オンライン授業に役立つ情報をたくさん掲載しています.

特に,「オンラインを活用するために」のページでは,各種情報システムの授業での活用方法や,オンライン授業の実践例など,オンライン授業を行うにあたって次の一歩となる情報をまとめています.ぜひご覧ください.

また,サポート窓口も設置しています.このページで説明した手順の中でうまくいかないことがあれば,こちらへご相談ください.