Microsoft Azureでは,サブスクリプションと呼ばれる単位でリソースや権限,使用量の集計などが分離されています.UTokyo Azureでは,申請者のUTokyo Accountが所有者として紐づけられた個別のサブスクリプションを作成し利用します.
以下 UTokyo Azure のサブスクリプションの説明です.個人で契約した場合とは異なる部分があります.
申請
- UTokyo Azure においては、サブスクリプションはUTokyo Azure新規利用申請ページ(学内ネットワークからのアクセスに限定)から申請することで作成されます.
- 上記申請ページからの申請以外の方法で作成されたサブスクリプションでギフトクレジットを利用することはできません.
- UTokyo Azure のサブスクリプションの申請ができる身分は,無料分(後述)を超過した場合に支払いが発生する可能性があるため,教職員のみとしております.
- 申請後に利用を開始できるようになるまで少し時間がかかります.UTokyo Azure新規利用申請ページ上では
準備中
>設定中
>作成完了
とステータスが遷移し,作成完了と表示されてから数十分後以降に Azure Portal のトップページに表示されるようになりますので,それまでお待ちください.
ステータス
- 作成されたサブスクリプションを Azure Portal から参照したステータスは,初期状態では以下のようになります。
- トップページ > サブスクリプション > 確認したいサブスクリプション名 で表示されます.
- 特に,プランIDが
MS-AZR-0136P
,親管理グループがGiftEAGroup
であることをご確認ください.これ以外の表示の場合は無料分を利用することができず請求が発生してしまいますので.即時削除してください. - サブスクリプション名は変更が可能なので、利用するサービスによってはサブスクリプションIDを要求される場合があります.その場合ここに表示されるIDを指定してください.
- サブスクリプションの
アクセス制御(IAM)
を参照すると,ご自身のアカウント以外に以下の権限が設定されています.これらは本学と Microsoft との契約上必要な登録となり削除できませんので,あらかじめご承知おきください.(下図参照)- 所有者:Azure Gift EA operator(全体用とサブスクリプション用と2つ設定されます)
- セキュリティ管理者(情報システム本部 玉造准教授名で登録されています)
- ユーザー アクセス管理者
- 課金データ閲覧者
無料分・無料保証枠
- 無料分とは,ある月の利用料のうち無料となる分の金額です.詳細はFAQの
無料分とはなんですか
の項を参照ください. - 無料保証枠とは,無料分が確定するのが月末のため,事前に確実に無料となる金額を知りたい方向けに最低限この金額までは無料となる最低保証額を公表しており,これを無料保証枠と称しています.保証枠なのでそれを超えた場合でも,半期ごとに集計する最終的な無料分に収まっていれば無料になります.詳細はFAQの
無料保証枠とはなんですか
の項を参照ください.
重要な注意事項
- 全てのサブスクリプションは自動停止がデフォルトで
有効
になっています.自動停止が有効のサブスリプションは,使用量が無料保証枠内のある閾値(9割程度)を超過したことを検知すると,自動的にサブスクリプションの取り消しが行われ,仮想マシン等の全てのリソースが停止しAzure上から削除されます.これは,気づかないうちに請求が発生してしまうことを避けたい方向けの機能となりますが,一度取り消されたサブスクリプションや削除されたリソースは,そこにデプロイしたサービスを含め復活させることができません.継続的に利用する予定の場合は必ず自動停止を無効化して下さい.詳細はUTokyo Azure 新規申請ページのサブスクリプション管理ページ
をご参照ください.
管理・権限
- サブスクリプションは Azure クラウドサービにおける,サービスを利用する上での管理範囲になります.
- Azure クラウドサービスの仕様や契約,UTokyo Azure サポートの管理都合上,利用できないサービスがあります.特に,Marketplace 製品(サードパーティが提供するサービス)は本サービスではすべて利用できません.
- 申請者のアカウントは、そのサブスクリプションにすべてのロールを割り当てする権限のある所有者として付加されます.
- サブスクリプションは共有が可能ですが,そのメンバーのアカウントを所有者または共同作成者としてサブスクリプションに権限付与する必要があります.付与手順の詳細は以下のリンクを参照ください.