2020年3月19日15時~17時で,オンライン基礎講座「授業のオンライン化を念頭に置いた、Zoom の使い方」を実施いたしました.
具体的には,まずオンライン授業のイメージを持ってもらうために主な形態について説明しました.そして,Zoom を用いたオンライン授業の簡単な流れ(部屋の作り方,入退出の方法など)を基本編として説明しました.その後は,実践編として,マイクやカメラの設定,参加者の管理(ミュート制御),画面共有(資料提示),チャット(質疑応答),手を挙げる(質疑応答),投票(教員からの質問),ブレイクアウト(グループワーク)などの機能について体験を交えながら紹介しました.
開始後すぐに1000人を超えてしまい,参加できなかった方々におかれましては申し訳ございませんでした.後日,講座の動画を公開予定ですので,そちらをご覧いただければ幸いです.
また,当日ご参加いただいた方,ありがとうございました.基礎講座後も個別相談の時間を設けたところ,開始から30分ほど経っても500名が残ってくださり,開始から1時間30分ほど経っても200名が残ってくださいました.長時間に渡るご参加,誠にありがとうございました.
当日の運営体制
基本的には,講師の一人がスライドに沿って説明し,もう一人の講師がチャットを確認し,チャットで回答しつつも適宜重要な質問を全体で共有したり,補足をしたりする体制をとりました. また,情報基盤センター長の田浦先生にもチャットで出てくる質問に対してチャットでご対応していただきました.
1000人のオンライン基礎講座をやってわかったこと
発表資料の流れに沿って,実際に Zoom の体験してもらいながら,様々な機能を知ってもらう設計にしていました.
また,Zoom だけでは参加者同士の共同作業が難しいため,Google スプレッドシートを用いて,参加者の方々にも著作権のフリー素材の情報や Zoom の機能を使った授業の工夫を共有してもらう予定でした.
- 基本的にうまくいったところ
- 音声,映像トラブルなしに進められました(一部,音声が聞こえないというコメントがありましたが,参加者側のデバイス設定が原因でした)
- チャットも問題なく使えていました(後半になるにつれ,チャットの画面が少々重くなっていきましたが使えました).
- 手を挙げる機能もうまく働いていました.
- 投票機能(開催者から参加者に多肢選択の質問をする機能)は開催者側は問題なく使えました.しかし,一部の参加者が回答できない場合があったようです.
- レコーディングもうまくいっていました(2時間30分のmp4ファイルで,サイズは376MBでした)
- うまくいかなかったところ
- Google スプレッドシートが機能しなかった
- Some tools might be unavailable due to heavy traffic in this file と出てしまい,書き込めなかった
- 現在アクセスログを分析して,何人ぐらいで書き込めなくなるのかを調べようと思っています(2020年3月19日現在では,1000人がスプレッドシートで協働するのは難しいようです)
- ブレークアウトセッションが機能しなかった
- セッションの割り当て後に「すべてのセッションを開始」を押しても無反応でした
- 基礎講座後に個別相談をそのまま行っていたのですが,200名ほどになった時に再度試したところ,開始することができました
- Google スプレッドシートが機能しなかった
アンケート結果
120名が事後アンケートにご回答してくださいました.
参加者の8割が教員と多く,全体評価として有用であったと回答いただいた方が9割を超えました.
改善の余地はあるものの,評価いただけて講師陣は少しほっとしています.
おわりに
1000人のオンラインワークショップは初めての試みでしたが,基本的には問題なく進められて良かったです.特に大人数授業をされる方にとって今回の開催報告が役立てば幸いです.
参加者のみなさま,またポータルサイト構築に携わっている多くの方々,ご参加・ご協力本当にありがとうございました.
これからも意義ある講座や情報提供をしていきたいと思っておりますので,引き続きどうぞよろしくお願いいたします.
(吉田塁,栗田佳代子)