2023年3月31日
オンライン教育支援サポーターとは
「オンライン教育支援サポーター(以下:OES)」は,オンライン教育の高度化・普遍化に向けた支援業務に携わる学生サポーターです.2021年1月に発足し,2023年3月に活動終了しました.
来歴
東京大学でオンライン教育が大規模に展開されるようになった2020年春,大学総合教育研究センターと情報基盤センターを中心に全学的なオンライン教育のサポート活動を始めるようになりました.例えば本サイトuteleconの開設や,オンライン授業を支援するクラスサポーター,全学的な技術トラブルに対応するコモンサポーター制度の導入などです.
オンライン化の進展に伴い,既存の仕組み・制度だけではカバーできない様々な業務が求められるようになりました.そこで,学生独自のアイディアを活かしつつ,オンライン教育関係の業務を幅広く担うべく,2021年1月にOESが発足しました.
本学の学部前期課程から博士課程まで多様な専攻の学生が集まり,それぞれの専門知識や得意分野を活かしながら,協力して多くの業務を行いました.常時,30〜60名程度で構成され,発足時から終了時までに120名を超えるサポーターが所属しました.
本学では,2022年から基本的に対面授業が再開しており,また,学内のオンラインに関する環境や知は,今では大変成熟したものとなりました.OESは,学内のオンライン化に貢献するという使命について十分に役目を果たしたこと・所属センターが新たな使命を帯びたことを受け,2023年3月をもって活動終了いたしました.
関連組織
東京大学大学総合教育研究センターの高等教育推進部門が運営を担いました.
活動中は,他センターや他部局と連携するなど,多くのお力添えをいただきました.
業務内容
OESは,uteleconの改善とオンライン教育そのものの質向上を目指し,次のような業務を,教職員やシステム管理者と協働して行っていました.
- uteleconに掲載する記事の作成:ツールの使い方やオンラインでの効果的な学習方法など,オンライン授業に役立つ情報を,学生ならではの視点も交えつつ記事にしています.またシステム管理者と連携し,新学期のお知らせやシステム変更情報の作成・更新を行いました.
- 既存の情報の更新:オンライン授業に関係する情報は日々アップデートされます.utelecon記載のもので古くなってしまった情報を,適宜最新のものにしていました.
- 著作権関係の業務:オンラインツールのスクリーンショット等,著作物を記事に掲載する際に,その可否を規約に基づき確認しました.また,大学総合教育研究センターが提供するオンライン教育コンテンツ「UTokyo OCW」「東大TV」の補助業務を担いました.
- 英語ページの作成:utelecon英語サイトの充実のため,日本語版の記事をもとに,対応する英語記事を作成しました.
- 外部公開講座の運営サポート:東京大学がオンラインで提供する,大規模公開オンライン講座(MOOC)などの外部公開講座の運営サポートを行いました.
外部発表・取材一覧
- 竹内朗,中條麟太郎「オンライン授業に関するOn-Campus Jobの拡大とその課題」(第28回 大学等におけるオンライン教育とデジタル変革に関するサイバーシンポジウム「教育機関DXシンポ」,2021年3月19日)資料・映像