utelecon は2020年春にコロナ対策としてのオンライン授業が,全学的,全国的に始まったときに,緊急対応として発足したポータルサイトです.これから大学に入る新入生や,LMSやGoogle Workspaceなど全学で導入されているシステムの利用経験がない人でも,オンラインで授業ができる(学生は参加できる)ように,「一からの説明」を心がけて作りました.あれから2年がたち,同じ空間で授業や会話をすることの重要性がますます認識され,オンラインで授業をすることの必然性は相対的には減ったかもしれませんが,LMSやクラウドサービスなど,情報・通信技術(Information and Communication Technology; ICT)はオンライン授業や会議のためだけにあるのではありません.私達は今後も,当時の初心を忘れることなく,ICTを使う人目線での情報発信とサポートを心がけて活動を続けます.ここまで関係する学生・教職員で,本学における情報システムに関する情報発信とサポートを向上させるべく努力してきました.今後も初心を忘れないため,今後の発展のために utelecon の活動目標を作りました.
- 使う人目線
- 対話の質を高める
- たらい回しにしない
- ノウハウを学外とも共有・公開
- 進化を続ける
目標1: 使う人目線
- ポータルは,本学のシステムに馴染みのない人の動線を意識して設計し,「そこに行けばそのとき正しい情報が一から得られる」ように作ります
- 担当部署の違いなどで無駄に情報が分散されることがないよう,使う人にとって「当然まとまっているべき」情報をまとめて提供します
- 各学部や研究科が似たような情報を書いて通知する必要が少なくなるよう,URLだけを教えてあとはそこを参照すれば済むようなページを作ります
目標2: 対話の質を高める
- 情報を発信するだけでなく,困っている人をサポートする窓口を作ります
- サポートにおいては,情報システムやその現状に通じた人にしか通じない言葉遣いを排し,サポートを求めてきた人(対話の相手)に通じる言葉遣いを心がけます
- 聞かれたことに答えるという姿勢の対話ではなく,サポートを求めて来た人が何に困っているのかを考え,分析して,問題の解決を支援(サポート)するための対話をします
目標3: たらい回しにしない
- 当然まとまっているべき情報はまとめ,情報システムに関するワンストップポータルを目指しますが,限られた人員で,すべての情報をここへ集約するのは不可能ですし,目指すべきことでもありません
- 担当していない,知らない質問が来た場合も,学内の担当部署や人とつなぎ,質問内容を伝えるなどして,問題のできるだけ早い解決に貢献します
目標4: ノウハウを学外とも共有・公開
- 本学のシステムや運用方法など,本学固有の情報であっても,特段の理由がなければ積極的に公開します
- 本質的なセキュリティ強化(強固な認証,アカウント管理,情報管理)を実装し,普及させ,広く共有したほうが良いノウハウなどは積極的に公開します
目標5: 進化を続ける
- 失敗を恐れず,大学にとって有用な新しいシステムの導入,新しいやり方の導入を慎重にしかし積極的に進めます
- 100点のシステムを目指して数年議論をするよりも,できることからスピード感を持って導入し,早く利用者に届け,声を聞きながら改善を続けます